福島県「ため池の放射性物質対策（除染）」向けのシステム開発について

2015年04月01日

福島県『ため池の放射性物質対策（除染）』向けのシステム開発について

この度、当社は平成２７年度より復興庁・農林水産省予算での実施が決定しました福島県の農業ダム・ため池の放射性物質対策に関しまして、浚渫された底質土の効率的な汚泥脱水システムをアース株式会社と共同で開発し、福島県下で実証試験を行いましたので、その結果を下記の通りご報告します。
本工法は３月２７日農林水産省発表資料「ため池の放射性物質対策技術マニュアル 設計・ 施工編」に掲載されております。

現状
福島県内に3,730ヶ所あるため池のうち、730ヶ所のため池の底質土から指定廃棄物（1kg　　あたり8,000Bq以上）に相当する放射性セシウムが検出されています。
（平成26年度　福島県・東北農政局調査結果より）

特徴
浚渫された底質土を含む濁水に除染用途で開発された凝集沈殿剤（アースプロテクター）を　添加し、高い撹拌効率のラインミキサーを用いて凝集反応を促進した上でフレコンに汚泥を充填し、無動力で効果的な脱水処理を行います。
尚、濃縮泥は50～60％程度の含水率で安定した脱水を実現しました。

自然式重力脱水（当社工法）と機械式脱水（他社工法）の比較
　　自然式重力脱水（当社工法）　 機械式脱水（他社工法）
コ　ス　ト ○安価　　　　　　　　　　　　　　△高い
動　　力 ○不要　　　　　　　　　　　　　　×電気が必要
省スペース 　○　　　　　　　　　　　　　　　　　×

関連特許
①アースプロテクター・・天然由来成分のセシウム吸着材。放射性物質を含む濁水中のSSを 強固に吸着・結合・鉱物化することにより、長期間安定的に固定化・不溶化することができます。＜アース株式会社にて特許取得済＞
②粉粒体供給装置及びその使用方法＜アース株式会社にて特許出願中＞
③ラインミキサー＜アース株式会社にて特許出願中＞

お問合せ先
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